【ガイドライン紹介】失調性構音障害患者への関わり方

構音障害

失調性構音障害患者への関わり方

おくらら
おくらら

どーもー、おくららです。
本日が失調性構音障害の関わり方です。
特別なことではないのですが、言語化することの大切さを感じてください。

はじめに

私が一番身近なガイドラインといえば脳卒中ガイドラインです。

昨年よりSCUに配属になったので、個人的にも購入したぐらいです。

それエビデンスあんの?」とかばっかりいうのは大反対ですが、すごく参考になるのがエビデンスだと思っています。

特に高い場合には盲目的になってはいけなくて、どんな対象にどんな方法でどんな結果だったのかを調べる必要がある場合もあるので、必要なら孫引きまでした方が良いでしょう。

ただ、そういったことをしなくても良いようにガイドラインを偉い先生が作ってくれているので、そこまでするのかは賛否両論ですね。

今回は海外の失調に関してのガイドラインを見つけたのでそれいについて紹介します。

結論から言うと『Good Practice Point(GPP)ばっかり』ということです。

なので『エビデンスはないかもしれないけど、臨床での知恵を知りたい人』におすすめです

 

失調性構音障害

今回は、ASHAのPRACTICE MANAGEMENTをサーフィンしててみつけた失調性構音障害に対してのガイドラインです。

どうやらATAXIAという団体(HP?)があって、そこがATAXIAに関するガイドラインを作成したいたことです。

HPの紹介には下記の様に掲載されていました。

Ataxia disrupts the communication between the cerebellum and our muscles. It disrupts someone’s ability to control their body, to communicate, and to have agency over their lives. We are Ataxia UK. We disrupt that disruption. We fund medical research into finding a cure for the condition, and until we do, support anyone affected by ataxia.

Ataxia UK 2021.1.7 閲覧

簡単にいうと、ATAXIA(失調症)は身体のコントロールが難しくなって、コミュニケーションがとれなくなるよ。そういう失調症の研究に支援して失調症の人を支援する団体、と書いてあると思います。

この団体が作成しているガイドラインを発見したので紹介させていもらいます。

Management of the Ataxias Towards Best Clinical Practice Third edition. p54. 2016

1.コミュニケーションや嚥下障害ある場合にはSLTへの紹介が推奨される
2.日常生活の活動や役割を考えてコミュニケーションの総合的評価を行うことが重要である
3.コミュニケーションに影響する可能性のある認知機能/聴覚障害に注意し管理する必要がある
4.最も効果的な治療法についてのエビデンスがない場合には、言語聴覚士の包括的な評価結果に基づいて構音障害のための治療法を検討する必要がある
5.発話明瞭度が50%を下回る場合や、明瞭度の低下によって機能的コミュニケーションに影響がある場合には、代替コミュニケーション方法を検討する必要がある
6.嚥下障害の兆候や症状の特定、現在の食生活について包括的な情報をSLTが作成する必要がある
7.検査から得られる情報で嚥下障害の管理に十分な情報が得られない場合には、嚥下障害の検査の適応となる
8.嚥下障害の管理には、SLTと栄養士で最適な栄養と水分補給を確保し、SLTと理学療法士、作業療法士で最適な摂食姿勢や食具の使用を確保するためにアプローチすることが推奨される
9.筋力強化訓練の必要性があれば、基礎的な嚥下障害の病態生理を対象に行うべきである

翻訳ソフトのお世話になった結果です

SLTはSpeech and language therapyのことです。

単純にGradeみてもらえるとわかりますが、基本的にGPPになっていると思います。

GPPはGood Practice Pointのことで、臨床経験や専門家の意見に基づいて推薦するという基準のようです。

これは現場では有効っていわれているけど、根拠は今一つないんだよねのように考えてもらえばよいと思います。

グレードは低くて、正直特別なことは書いてないと思います。

特別ではないけども、大切なことばかりです。

グレードは別にして臨床家としてはしっかりと把握しておく必要のある内容だといえます。

 

おわりに

正直、日本の団体ではないので、どこまで信頼して良い団体なのかわかりません。

ここは知っている人に聞かないとわからないので私にはどうしようもないです。

ただ、ASHAが紹介しているぐらいで、ASHAは信用できる団体ですし信頼してもよいと思っています。

また、肌感覚としても、言語化されている内容に関しては賛同する部分が多いです。

言われれば気づけるようなことも多いと思いますが、現場でこれらを包括的に評価して関わるのは難しいことなので参考になる内容だと言えるでしょう。

自身の臨床を見直すために参考になると思いますし、困ったときには一度戻ってみると気づいていなかった(知っていたけれど忘れていた)点も見えるかもしれません。

皆さんも是非ガイドラインの見直しをしてみてはいかがでしょうか。

新しい気づきに出会えるかもしれません。

これからも色々な視点から考えていきたいですね。
皆さんも気づいたことがあればコメントやコンタクトで意見ください。

引用:Management of the Ataxias Towards Best Clinical Practice Third edition. p54. 2016

コメント

  1. […] […]

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